病棟案内
当院には回復期リハビリテーション病棟と医療療養病棟の2つの入院機能を持った病棟があります。
回復期リハビリテーション病棟(20床)
主に脳血管障害や骨折などの患者さんを対象に、日常生活動作のリハビリテーション(以下リハビリ)を提供し、日常生活への復帰を図ることを目的としています。病気の種類により60~180日間のリハビリの後、在宅等へ退院していただく病棟です。病棟スタッフは、退院後、患者さまが快適な生活を送れるように、ご本人やご家族にもご参加いただくカンファレンス(調整会議)を行っています。また、ソーシャルワーカーも家族面談を密に行うとともに、リハビリスタッフとソーシャルワーカー、ケアマネジャーとともに自宅を訪問をして、日常生活がスムースにできるようなアドバイスも行います。
対象者
脳血管疾患、脊髄損傷、頭部外傷、くも膜下出血のシャント術後、脳腫瘍、脳炎、急性脳症、脊髄炎、多発性神経炎、多発性硬化症、腕神経叢損傷等の発症後もしくは手術後、又は義肢装着訓練を要する状態 | 150日 |
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高次脳機能障害を伴った重症脳血管障害、重度の頚髄損傷および頭部外傷を含む多部位外傷 | 180日 |
多肢の骨折、大腿骨、骨盤、脊椎、股関節又は膝関節の骨折 | 90日 |
外科手術又は肺炎などの治療時の安静により廃用症候群を有しており、手術後又は発症後 | 90日 |
大腿骨、骨盤、脊椎、股関節又は膝関節の神経、筋又は靭帯損傷後 | 60日 |
股関節又は膝関節の置換術後の状態 | 90日 |
脳血管疾患、脊髄損傷、頭部外傷、くも膜下出血のシャント術後、脳腫瘍、脳炎、急性脳症、脊髄炎、多発性神経炎、多発性硬化症、腕神経叢損傷等の発症後もしくは手術後、又は義肢装着訓練を要する状態 | 150日 |
医療療養病棟(20床)
医療療養病棟は、急性期医療の治療を終えても、引き続き医療の必要度が高く、病院での療養が継続的に必要な患者さんを対象にご利用頂く病棟です。医療療養病棟は、主に医療区分2~3などの医療の必要度が高い患者さんを担当することが期待されている病棟です。医療療養病棟へ入院されても、患者さんの状態によっては、リハビリを継続することが可能です。
入院の手続き
入院の相談
急性期病院をはじめとする医療機関からのご紹介や、ご家族様からの相談を受け、当院で受け入れが可能かどうかを検討させていただき、受け入れが可能であれば、転院の日程調整をします。
入院日が決まったら
調整させていただいた日時に当院へお越しいただきます。患者さんが到着されましたら、検査や診察を行います。付き添いのご家族様には、お待ちいただく間、入院の説明をさせていただくほか、患者さんの情報等の聞き取りをさせていただきます。
※入院に必要な物品等は入院時に説明をさせていただきます。

入院時にご準備いただく書類
- 医療受給者証(健康保険証)
- 入院申込書兼入院誓約書
- 個人情報の承諾書
- 印鑑
- 紹介状(お持ちの方)
- 身元保証並びに医療費支払い引受承諾書(入院時に受付でお渡しいたします)
- 介護保険証(お持ちの方)
- お薬手帳(お持ちの方)
- 限度額適用認定証(お持ちの方)
- 重度心身障がい者医療費受給者証(お持ちの方)
入院の準備
入院にあたり、下記のものをご準備ください。
入院時にご準備いただくもの
食事用具 | 箸、楽のみ、食事用エプロン(必要な方) |
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洗面用具 | コップ、歯ブラシ、歯磨き粉、ひげ剃り(男性) |
お風呂用具 | 洗面器、シャンプー、ボディーソープ 、体を洗うタオル(ナイロンより綿等の肌触りの優しいもの) |
その他 | 現在服用しているお薬、お薬手帳、下着類、寝巻(前開き)、フェイスタオル、バスタオル、スリッパ、ティッシュ、ゴミ箱、リハビリがしやすい服、運動ができる靴 等 |
※タオル、衣類は使用頻度が多いため、多めにご用意をお願いします。
※お荷物には必ず名前をご記入ください。(お荷物は最小限にするようお願いします。)
※現在服用されているお薬は、他院で処方されたものであっても、全てご持参ください。
※おむつが必要な方は、当院で用意いたしますので、ご家族に持参していただく必要はありません。入院費と併せて請求書にて代金を請求いたします。
尚、下記のものは院内でご購入いただくことが出来ます。
- テレビカード 1,000円/20時間
- ※院内の販売機(2階看護師詰所前、3階食堂)にて販売
- イヤホン 220円(価格は変更になる場合があります)
- ※1階受付にて販売 お部屋でテレビを見る際は必ずイヤホンの使用をお願いします。
- 散髪(予約制) 1,600円
- ※予約から散髪までにお時間を いただくことがあります。
入院生活・面会
食事について
当院の食事は、医師の指示に基づき管理栄養士が献立を作成しています。食事も治療の一環であるため、医師が特別に許可する場合を除き、飲食物の持ち込みや、周りの患者さんへ配るといった行為はご遠慮ください。
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通常食 -
行事食
退院後の食事について
退院後の食事について心配な点がありましたら、栄養相談を行います。看護師・管理栄養士までお気軽にお申し付けください。
費用について
入退院の当日は、時間に関係なく、1日分料金として計算させていただきます。医療費の請求書につきましては、10日〆15日発行、20日〆25日発行、月末〆翌月5日に発行します。
食費について
食費の自己負担額は1食あたり460円です。1日3食召し上がった場合は1,380円となり、召し上がった食事の回数によって金額が異なってきます。
尚、市町村民税非課税世帯の方は金額が減額となりますので窓口にてお尋ねください。
面会について
面会時間
月~土曜日 | 13:00~20:00 | 日・祝日 | 10:00~20:00 |
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- 安静時間や治療の関係上、面会時間をお守りください。
- 特別の事情等による時間外の面会については、医師又は看護師にご相談ください。
- 生花の持ち込みはご遠慮ください。
- 面会は、同室の患者さんに迷惑がかからないよう、お願いします。
- 当院は、鍵のついた引出しの設置がありませんので、ベッドサイドへの現金の持ち込みはご遠慮ください。テレビカードやイヤホン含め、必要な物品に関しては、ご家族を通じて購入して頂きますようお願いいたします。
リハビリについて
患者さんのご希望をうかがいながら、医師の指導のもとリハビリテーションの計画を立て、リハビリを開始いたします。患者さんの状態にあわせて、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が患者さん一人ひとりに付いて、リハビリを行います。また、病棟における日常的な動作についても、看護師や介護福祉士等が介入して、生活における動作の向上を目指しています。
退院
家族カンファレンス
当院では、ご家族にご参加頂く形で、患者さんに関わるスタッフがカンファレンスを行っています。患者さんの身体状況や、リハビリの進み具合を報告・共有し、目標に向けて、今後の治療や訓練の方針、退院先について話し合いを行います。
退院準備・退院後について
退院が近づきましたら、試験外出・外泊や自宅での動作確認、家族指導などを取り入れ、実際の生活空間での動きを患者さんご本人と、ご家族に確認いただく機会を設定します。また、介護保険のサービスを利用される方につきましては、担当のケアマネジャーやサービス事業所、福祉用具レンタル事業所等とも情報を共有し、在宅での生活がスムースに送れるよう準備を行っていきます。